紹介患者さんの治療。
主訴は、
神経の治療をした歯が痛い…
である。
歯内療法学的検査(2025.7.8)
#12 Cold+2/4, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Tooth Mobility(WNL)
#13 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), Tooth Mobility(WNL), Sinus tract(+)
#14 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Tooth Mobility(WNL)
PA(2025.7.8)
ほとんど形成されていないので、再根管治療が適応症であるが、
Sinus tractの存在
が外科治療を決定的にさせている。
CBCT(2025.7.8)
#13の頬側の皮質骨が喪失している。
圧痛が出るのも頷ける話だ。
歯内療法学的診断(2025.7.8)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Chronic apical abscess
Recommended Tx: Apicoectomy→Core Build up with Fiber Post
ということで、別日にApicoectomyが行われた。
☆この後、検査動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#13 Apicoectomy(2025.7.23)
#13のApexを触知した。
そこを3mm切断する。
この時にポイントがある。
はじめ切断すると、
このような形状になった。
が、CBCTでは、
この形状である。
CBCTの切断面と一致しない。
ということは…
切断にベベルがつけ過ぎているのであろう。更なる切断・修正が必要だ。
ということで、さらに切断すると、
これが求めていた切断面である。
何度も言うが、↓が求めていた切断面だ。
ここから逆根管形成し、逆根管充填した。
術後にPA, CBCTを撮影した。
問題はないと思われる。
縫合して終了した。
次回は、6ヶ月後である。
またその模様をお伝えしたい。