9/28の日曜日はまつうら歯科医院で
Advanced Course 2025 第4回が行われた。
この日のテーマは
CBCTによるApicoectomy,Intentional Replantationの分析方法とその実習,
Apicoectomy困難な歯牙に対するApicoectomy/Intentional Replantationの方法について,
Intentional Replantation困難な歯牙に対するApicoectomyの方法について
である。
以下のようなOutlineで講義をしていった。
まず、CBCTの調整実習を行なった。
まずこれを行うにはCBCTを
使える絵に変更する技術
が必要である。
その方法についてはすでに講義済みである。
まずみえる絵を作成していただき、以下のような絵を作成してもらう。
CBCTを立ち上げると以下のような絵になるがこれでは何もわからない。
この絵を以下のような絵にしていく。
#3のMB,DB両方に病変がある。
これを分析しなければならない。
私は日々の臨床でそれを即座に見える絵にし、そして絵を分析し、
Apicoectomyが容易か、普通か、困難かを瞬く間に判定している。
その時間は数分だ。
短時間でその判定ができなければ、Apicoectomyという名のリングには立てないのだ。
この流れで計測すると以下のようになる。
#3 MB
#3 DB
MBとDBは近接し、3mmで切断した際の頬舌的な厚みも3.5~4mmだ。
そしてMB1, MB2は近接している。
またMBもDBも近接している。
以上のことからこのApicoectomyは容易であると私にはわかる。
あなたにはそれがわかるだろうか?その理由を含めて、だ。
これができることが重要だ。
そしてこの結果に導くためには、
このような絵を作り、ユニット横に貼り付ける必要があるだろう。
私はこの作業も数分で終了している。
これが普段の臨床だ。
この絵を元に以下のようにApicoectomyを行う。
ここから1年経過して以下のようになった。
歯周病がなければこのようになる確率が90%である。
それは何度も言うように、私がでなく過去の研究で、だ。
ここまでが午前中であった。
午後からは、難症例に対する対応方法を講義した。
どのCaseもこのHPに掲載されているものばかりである。
その要点を解説した。
この3ケースの対応方法をあなたは述べることができるだろうか?
述べることができれば…あなたは勝負に勝てるだろう。
次に除冠せずにApicoectomyしていいのか?と言う話である。
研究では2年しか予後がないが私は7年も経過している症例がある。
ここが文献と臨床の違いだろう。
次が口蓋根のApicoectomyが必要な場合である。
このような場合のKeyはFlapを開けてMB,DBを短く切断し(逆根管形成等はしない。切るだけである。理由は口腔外ですればいいからだ)、その後に再植する
か
パラタルフラップしてP根をApicoectomyするか?
の二択だ。
このケースではパラタルフラップは厳しいため、意図的再植へ移行した。
そして1年後…
ついに痛みから解放された。
このようにならないように治療していくことが肝要である。
最後にIntentional Replantationが困難な歯に対するApicoectomyについて解説した。
ということでここまで解説して終了した。
よく復習して自分のものにしましょう。
そして、こうした話に違和感や、俺は無理だな…と感じれば、誰かできる人に紹介しましょう。
それが正しい道です。
1日お疲れ様でした。