過去治療の経過観察。

1年以上前に, #14 Intentional Replantationを行っていた。

その理由は、

術前にSinus tractがあり、

3根管全てがここまで大きく拡大形成されており、

かつ

DBとPがつながっている。上顎第2大臼歯のような第1大臼歯で、

歯根を取り囲むように歯槽骨が溶けている。

垂直性歯根破折が疑われる。

が、直接歯牙を観察しないと真偽は不明だ。

そして、頬側の歯槽骨がほとんどない。

以上が意味することは、

歯牙を抜歯して歯根が破折しているか否か?を確認した方がいいだろう

という理由からであった。

過去1回根管治療を、過去3回再根管治療をしているが、状態が改善しない… #14 Intentional Replantation

過去1回根管治療を、過去3回再根管治療をしているが、状態が改善しない… #14 Intentional Replantation 1M recall

過去1回根管治療を、過去3回再根管治療をしているが、状態が改善しない… #14 Intentional Replantation 8M recall

この治療から1.9yr経過していた。

#14 Intentional Replantation 1.9yr recall(2026.1.6)

術前のSinus tractは消失した。

Sinus tractの消失は問題解決の“証拠”である。

が、

#14には咬合痛?のようなものがある。

それはいいのだろうか?といえば、

反対側の#2や#5にもそれがある。

PA, CBCTも撮影した。

#2には歯髄に迫るような充填物があるが#5には何もない。

CBCTを撮影すればそれがわかるだろうか?

#14

MB

DB

P

#14と同じような症状がある#2,5であるが、

#2

MB

DB

P

#5

B

P

無傷の#5にも同じような症状がある。

ということは…

#14の咬合痛?のようなものは病気でなく、そう感じるという臨床的状態で, それだからといって治療を要するものではないだろう

ということがわかる。

初診時と比較した。

問題が劇的に解決していることがわかる。

また、最終補綴も既に装着されていることからこの日で終診とさせていただいた。

さて。

Intentional Replantationを行なっても、それは, “長く持たない治療” ではなかったのだろうか?という話は横に置いておいて、

Intentional Replantationでなければこの歯の問題は解決できなかっただろう。

このように歯内療法外科(歯根端切除や意図的再植)ができなければ歯内療法のリングには立てないのである。

多くの先生方へ。

これが(Intentional Replantationが)歯の保存には必要な技術であるということがまたしてもこの記事でもわかるだろう。

さておき、長きにわたりお疲れ様でした。

いつまでもお元気で。