昨日は博多駅10階会議室で第31回目のイブニングセミナーが行われた。

なお、イブニングセミナーは今月収録したものから歯科医療総研で動画配信されることになった。

オンライン配信にお申し込みくださった先生には、9月3日14時~10日11時までの期間視聴できるよう準備しています。

視聴方法などについては、歯科医療総研さんから追ってメールにてご案内がありますので、お待ちください。

期間中は、いつでもどこでも何度でも視聴できます。

質問などがあればお送りいただければ解答させていただきます。

改善なども行っていきますので、ご要望などがあればお気軽にお知らせください。

よろしくお願いします。

ということでこの日は複数の受講生を迎えてイブニングセミナーは行われた。

動画配信されるならば別に見に来なくていいじゃないか?となるわけだが、動画配信では私の発言の大部分が?カットされる。現地でしか言えない発言をよくするものでこの日も多数、今のはカットでお願いします!の連続であった。

この日のテーマは麻酔の効かせ方であった。

歯科麻酔で重要な本(テキスト等)は3つある。

この3つの書籍の中から麻酔が効かない時はどうするか?について解説した。

麻酔がいつも効かないという患者が歯内療法のクリニックにはよく訪れる。

そこをどうにかして麻酔を効かせて治療をしなければならない。

ということは、制限がある環境(他に患者がいる、時間に縛りがある、何時何分までで治療を終わらせないといけない、など)では治療ができない。

こういう患者が来る時は予約をコントロールしなければならないのだ。

が、そうは言っても麻酔を効かせられるような戦略も必要不可欠である。

上顎の臼歯部の治療の際の麻酔の術式。

なぜ3.6mlなのだろうか??

下顎の大臼歯の麻酔の術式。

伝達麻酔をして、頬神経ブロックを行う。

浸潤麻酔はアメリカではほとんどしない。

なぜだろうか?

さらにSymptomatic Irreversible Pulpitisの際の伝達麻酔が聞く割合は対して高くない。

そして伝達麻酔を行い、口唇や舌が痺れていても歯髄がブロックされるわけではない。

では、いつが麻酔が効いた時なのか?それをどのように判断するのか???

について解説した。

伝達麻酔だけでブロックできそうにないと考えられる時には、補助的な麻酔をおこなう。

それは歯根膜に麻酔を打つか、歯槽骨に麻酔を打つか?である。

しかしながら歯根膜麻酔は最大20分で切れてしまう。

では歯槽骨麻酔という話になるが、日本では器具すら販売されていない。

歯槽骨麻酔の最大の弱点は、患者がドキドキするということである。

ではそれを避けるにはどうすればよかっただろうか??

さてここまで麻酔を行えば通常麻酔は効くはずであるが効かない患者も稀にいる。

その時はどうコントロールすればいいのか???がこの日のテーマであった。

答えは講演を聞いていただければ解決する。

ということでこの日は終了した。

次回以降もイブニングセミナーは動画配信される。

麻酔を効かせることができなければ歯内療法はできない。

私にとっては、麻酔がすぐ切れる上顎の方が下顎の治療よりも難しい。

ということで次回からも臨床家にとって有益な情報を提供していく予定である。

今後ともよろしくお願いいたします。