今週末の土日にマイクロエンドマンツーマンコースが行われた。

マンツーマンコースといっても、全てを扱えるわけではない。

特に歯牙に関しては、だ。

大臼歯、小臼歯、前歯と2日で全ての歯を実習できるわけではない。

が、今回の受講生(二人の大阪の歯科医院に勤務する若い歯科医師)も大臼歯を希望した。

アメリカも日本も同じだ。

みんな難しい歯にトライしようとする。

しかし、今回の受講生の特徴(従来の受講生との違い)は未来を設定しているということだ。

今は保険で行っているが、将来的には自費でやろうと画策している。

大臼歯12万くらいで。

こうした野望が必要だ。

野望(希望)のない歯科診療は絵に描いた餅である。

しかし。

現状で大臼歯の歯内療法に何回かかるか尋ねたところ5回くらいと答えていた。

5回では飯は食えない。

それなら保険診療で5人見たほうが効率がいいだろう。

歯内療法で生計を立てるにはスピードが命だ。

1回で終了しなければ。

私は、今回も5回ではなく1回で終わらせるためにはどうすべきか?を中心にして話を組み立てた。

1日1本練習すれば上達も早いだろう。

まず彼らは年齢が若い。

29歳と30歳の二人だ。(私は30で開業していたが)

私は30の時に世間知らずにも歯科医院を開業していた。

(そして今も?世間知らずかもしれない。)

話を元に戻そう。

これからの日本の歯科医療は彼らのような若い世代が握っているのかもしれない。

彼ら若い世代が正しい知識を入れて実力を伸ばせば、日本の歯科医療も良くなるかもしれない。

ただその先には保険診療の充実はない。

いい歯科医療の先に、保険診療の充実はありえない。

当たり前だ。

歯内療法は手遊びじゃないのだ。

アメリカでは歴史がある医療分野である。

多くの研究が今も行われている。

日本では相変わらず、破壊活動だが。

そして歯内療法の治療費は世界的にみて高い。

なぜか?難しいからだ。

一方、日本は世界一安いと言っていいだろう。

そして患者が痛いとか、聞いてなかったとか、とにかく騒ぐ。

もうどうしようもない。

こんな街の小学校の運動会みたいな状況、

これが日本の歯科医療だ。

世界的には珍しい。

この状況を打開するには?

消費税が30パーセントでも足りないくらいだろう。

もう患者さんには諦めて&認めてもらうしかない。

質の良い治療は保険診療にはない、ということを。

ネットで

根管治療 保険 福岡

とか、

根管治療 マイクロスコープ 保険

とかよく見かけるが、そんなことをしている歯科医院はないか将来の練習用だ。

現実を受け入れよう。

事実を知らなければ何も好転しないのだから。


さて、今回の二人はというと、

2日目のハンズオンでは昼飯も弁当で済ませて実習を取り組む勉強熱心な二人であった。

上記のPAを見てなんだよ、全然ダメじゃないか!と思ったあなた。

あなたは何もわかっていない。

ダメなのはあなたの固定概念だ。

それではいつまで経ってもあなたはピッタリ根充の呪縛から離れられないだろう。

ダメなものはダメなのだ。

レントゲンでアンダーじゃないか!とかは言えないのである。

Root ZX の説明書を読むことを勧めよう。

合流もたまたま合流していました、では1回で終わるような仕事はできない。

彼らは2日間で多くの歯内療法に関わるメッセージを受け取ったかもしれない。

頑張って日本の歯科医療を変えてください。

2日間お疲れ様でした。