バイト先での治療。(昔の歯科医院の患者である)
患者は40代女性。
左上の奥歯を保存したいと言う希望で来院された。
#3はすでに抜歯されておりMTとなっている。
#2は前医により再根管治療が行われていた。Tekが装着されている。
PAから先に公開する。
#2にはSinus tractもできていた(がPAは無い)。
と言うことで行われるべき治療は、意図的再植である。
意図的再植を行い逆根管形成・逆根管充填して抜歯窩へ戻した。(2018.10.11)
それから3ヶ月が経過した。(2019.1.30)
Intentional Replantationした#2には打診時の金属音も痛みもなかった。
と言うことであとは修復処置ですね、と言う話をしていたら私が倒れてしまった…
そして患者さんは近所の歯科医院でブリッジを装着したそうだ。
私がいなくなったのでどうしようもなかったそうだ。
ただただ申し訳ないとしか言いようがなかった…。
と、それが久々に再会した患者さんとの会話になったのだが…
喜び半分、悲しみ半分といったところか…
意図的再植した歯をブリッジの支台歯に使用すると言うアメリカでは決して考えられないような治療計画をこの歯科医師は行なっている。
意図的再植した歯はブリッジの支台歯にしてはいけないと私はUSCで教育された。
再度問題があった時に、ブリッジを外したり、Intentional Replantationをやり直したりと大変だからだ。
そしてIntentional Replantationはアメリカではもうほとんど行われていないと言う事実がこれを裏付けている。
#4にもカリエス?か?空洞が見られる。
と言うことで知り合いの歯科医院を紹介して#3にImplant, #4のinlayをやり直すようにお伝えした。
意図的再植術は成功していたが肝心の修復治療がこれでは…