紹介患者さんの治療。

主訴は、

左側の奥歯で硬いものが噛めない…

である。

Pre-op Endo test（2024.8.19）

#14 Cold N/A, Perc.(-), BT(+), Palp.(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#15 Cold+3/3, Perc.(-), BT(-), Palp.(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

患歯は#14のようだ。

PA（2024.8.19）

 
CBCT（2024.8.19）

MB1

MB2

DB

P

MB1,MB2は穿通できそうだ。

DBには根尖病変があるが根管形成自体をしていない。

Pは根管形成自体をしていないが根尖病変はない。

鍵はMBの攻略だろう。

CTでは根管の経路が見れるので形成が可能かもしれない。

Pre-op Endo Diagnosis（2024.8.19）

Pulp Dx: Previously treated

Periodical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Re-RCT

⭐︎この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#14 Re-RCT（2024.8.19）

術後にPA, CBCTを撮影した。

MB

DB

P

ここから1年時間が経過した。

歯牙は治癒するだろうか？

#14 Re-RCT 1yr recall（2025.12.3）

#14 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

咬合痛は消えたが、圧痛が代わりに発生していた。

MB

DB

P

1年前と比較した。

この上図の絵から分かることは、

穿通できなかったMBとDBで治癒の仕方が違う

ということだ。

圧痛の原因はこのDBの歯槽骨の溶解だろう。

同日、Apicoectomyへ移行した。

その際は、

Apexから3mmの位置で切断するが、上顎洞の穿孔は考えずらいだろう。

なぜならDB根の裏には肉芽組織がありそれがクッションになってくれるからだ。

☆この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#14 DB Apicoectomy（2025.12.8）

次回は半年後である。

また経過をお伝えしたい。