バイト先での治療。
Intentional Replantationを2021.5.31に行っている。その経過観察。
初診時は以下になる。
Intentional Replantation時(2021.5.31)
生活歯髄療法を過去したため、近心根管が石灰化している。
これをどうにか攻略して尖通する方法を私は知らない。
CBCTを撮影した。
近心根
遠心根
Crownを除去しファイバーポストを使用しレジンで支台築造した。
その後、Intentional Replantationを行った。(2021.7.29)
8番がないので7番の近心にヘーベルを入れて遠心に倒せば容易に抜歯が可能である。
ついでに言えば、頬舌側にも規制がないのでこの方向にも脱臼可能である。
が、近心のみで脱臼は終了しそうである。
ダイヤモンド鉗子で歯牙を保持し抜歯した。
抜歯後抜歯窩をよく精査し、問題がないか確認したが残根などは見当たらなかった。
ということで生食に浸した抜去歯牙を観察・根切・逆根管形成・逆根管充填した。
PAで状況を確認した。
問題ないと判断し、抜歯窩へ戻した。
PAを撮影した。
ここから時間が9ヶ月経過したのでPA、CBCTを撮影した。
Intentional Replantation後, 9M later recall(2022.3.22), PA
既に打診痛や咬合痛は消失していた。
主訴の改善ができている。
最終補綴まで装着されていた。
ここでCBCTも撮影した。
歯槽骨の回復が見られる。
さらにここから時間が約半年経過した。
Intentional Replantation後, 1.4yr later recall(2022.8.23), PA
CBCTは以下になる。
近心
遠心
頬側の皮質骨に注目してほしい。
Intentional Replantationは皮質骨が下がるのが欠点!と思っていたが…時間をおくと再生するのか?
術前と術後を比べてみた。
と嬉しい発見もあったIntentional ReplantationのRecallであった。
次回は半年後。
遠心頬側の皮質骨が戻ってくるか?CBCTで検証してみたい。