BC sealerやBio-C sealer, Well Pulp STで根管充填する際に必要な道具がある。

それは根管へシーラーを挿入するTipである。

が、現状日本ではそれに該当する商品が販売されていないので海外から購入するしかなかった。

が、今回FEEDでそれに準ずるものが販売されたので皆さんに紹介しよう。

まず従来使用していたのは以下のものである。

これはBC sealerを購入すると付いてくるやつだ。

BC sealerを購入すると箱についてくるものである。

何Gか失念したが、残念ながら確実に太い。

したがって、BC sealerが多く減ってしまう。

もっといい商品はないだろうか?と探していると以下の商品が目についた。

EndoSequence Minimum Waste BC Tipsである。

45°に曲がっている。

根充時にシーラーを充填しやすく、チップに多くのシーラーが残らないのでシーラーの消費を抑えることができる。

このホームページのブログでもしょっちゅう出てくるやつだ。

これには外科用もある。

外科用は90°に曲がっている。

(これを買うのが面倒なら根充用のチップを90°の曲げて使用してもいいだろう)

また、両方とも先端径が25G(K Fileの#50と同じサイズ)で上述した透明のプラスチックチップよりも細くなっている。

つまり、

BC sealerを節約できる

のである。

これは素晴らしい商品だ!と思っていたら、Vista Apex社から以下の商品が販売された。

MST Visco-Tipsである。

当初はこの商品の方がEndoSequence Minimum Waste BC Tipsより安く、この商品を愛用していた。が、現在はEndoSequence Minimum Waste BC Tipsの方が安いようだ。

このVista Apexという会社は、

Ultradentよりもうちは安い!

を売りにしている会社である。

安く販売して米国でのシェアを上げようとしているのだろう。

水酸化カルシウム製剤の貼薬にも使用できるようにしている。

シーラーだけではないようだ。

が、Brasselerはそれに対抗して価格をさらに下げているようだ。

まあそれはさておき、両方ともアメリカまで注文しなくてはならない。

となれば、

日本での販売価格はアメリカよりも高く、ぼったくりにあったような感覚を覚えるだろう。

何とか安くする方法はないだろうか?と思案していたら、友人から以下のような情報がもたらされた。

”先生、FEEDでチップが売ってました!”

FEEDのページを見ると以下の商品が販売されていた。

おお!感動した私は早速購入した。

が、

チップが細すぎてシーラーが出てこなかった

のである。

そこで商品を見ると、30Gとある。

30Gというのはエンドのファイルでいうところの#30だ。

31Gは#25に該当する。

つまり、Gが増えると細くなるという話である。

チップが細いということはパワーをかけないと出ない。

つまり、このシーラーが出てこない問題はチップが細すぎた可能性がある。

そこでFEEDのページを見ると、

26Gがある

ことに気づいた。

26Gならシーラーが出てくるのではないか?と思った私は、26GをFEEDから購入した。

26Gはエンドのファイルでいうと#45だ。

すると、以下のようになった。

Brasselerのものと比べると短い。

さあシーラーは出てくるだろうか?

出てきた!!

何とシーラーが出てきた。

これは、Well Pulp STにこのチップをつけるとシーラーが出てくる可能性がある。(が、まだ試していないのでわからない)

もしシーラーが出れば…わざわざアメリカから購入する必要がなくなる。

つまり、安い費用で購入できる可能性がある。

しかし、一つ気になることがあった。

それは長さである。

Brasselerのものは23mmある。

FEEDで販売しているものは18mmしかない。

つまり、5mm短い。

この差が根管充填に影響するのか?と言われれば私にはわからない。

が、何か意味がある?に違いない。アメリカ人と日本人の根の長さの違いに起因しているのだろうか?(知らないが)

実際の臨床で使用しているわけではないのでその違いはわからないが、いつか使用してみようと思う。

そして願わくば

FEEDに

MST Visco-Tips

を販売してもらいたいところだが…

私の夢は叶う?だろうか??