以前、再根管治療した患者さんの経過観察。

以前の治療から1年が経過している。

以下の過去記事を参考にして欲しい。

新たな試み〜治療前に#20 Re-RCT+Core build upの治療の予後を予測…そして治療後にその結果を提示します。

さて、この際治療したこの患者さんはどうなっているだろうか?

私の予測は当たっただろうか?外れただろうか?

Re-RCT 1yr recall(2023.2.25)

CBCTは以下である。

術前にあった根尖病変は消失している。

また、治療時には以下のような状況であった(2021.12.25) 臨床症状は喪失している。

歯内療法学的検査(2021.12.25)

#19 Cold+3/1, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#20 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#21 Cold+2/3, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

1年経過して、いかなる臨床症状もない。

Complete healingと言っていいだろう。

術前、術後を比較してみた。

私の予想はどうであっただろうか?

2022.12.26のBlogには、

根尖病変がかなり大きく存在しているが、

根尖部の形成はしていないか、ほぼできていない、

再度根管形成・根管充填で治療の修正が可能な状況、

ということが言えるので、

そうおそらく、再根管治療の予後は極めて高そうだ。

と予想していた。

術前の骨吸収は解消された。

どうだろうか?

私のいう通りになったでしょう?

私は預言者でもないがこのようなことくらいは予測ができるのである。

歯内療法において、術前に予測ができない治療は治療とは言えないだろう。

ということで、術後は臨床症状もなく、最終補綴へ移行したのであった。

次回は1年後である。

再度、皆さんに状況をお伝えしたい。