10/1(日)はまつうら歯科医院で、

Modern Root Canal treatment(マイクロスコープなし) Hands-on 1day Seminar

が行われた。

午前中に講義、午後から実習を行った。

このコースの目的は、

根管治療が苦手な先生に根管治療を得意にしていただくために必要なことを伝え、それを実践していただくこと

である。

マイクロスコープがなければ歯内療法ができないのか?と言われれば、基本的にはYesだが、歯内療法の中でも比較的安易な症例であれば拡大鏡レベルでも治療は可能だ。

この比較的安易な症例とは何か?を理解することから講義は始まっていく。

そして以下の流れで講義をしていった。

作業長の決定方法、根管形成の手順、根管充填の方法、穿通しない場合の解決方法などをお話しして、午後から実習を行った。

以下の局面が受講者の心に残る場面だったかもしれない。


Mechanicalな穿通(HyFlex EDM #10.05のみ)


Mechanicalな穿通(HyFlex EDM #10.05→RaCe EVO #10.04)

HyFlex EDM #10.05だけで尖通しない時は、RaCe EVO #10.04,#10.02を使用する。

このケースがそうだった。

HyFlex EDM #10.05が無惨にも破折寸前で穿通しなかった。

そこで、それよりもTaperの小さなRaCe EVO #10.04を使用した。

するとすぐさま穿通した。

器具に使われるのではなく、器具を使えるようになりましょう。


上顎小臼歯、“合流” の再現方法

小臼歯の合流の再現は、上下大臼歯の治療への布石になる重要なポイントだ。

この日は、参加者の先生の上顎小臼歯が合流していた。

上顎の機能咬頭は口蓋であるので、口蓋の方が湾曲が強いことが多い。

したがって、頬側根管をメインの根管にし、口蓋根管にファイルを入れてグリグリやならなければならない。

すると、以下のようになった。

B根のRILが19.5であるのでGutta Perchaは19mmの位置でこのGutta Perchaについた傷の位置を見ている。

すると、傷は17.5mmの位置についていることがわかるだろう。

つまり、P根の作業長は17.5mmである。

このようにして合流の位置を発見していく。


上記の項目は大臼歯を攻略する上でKeyになることばかりだ。

それぞれの先生の自院に戻ってもよく練習してほしい。

1日、お疲れ様でした。