週末日曜日は麻酔のセミナーが行われた。

このセミナーの目的は、麻酔に精通することであるが、受講者の目的は、

伝達麻酔ができるようになること

である。

このことから考えても、

アメリカと日本にはもう埋めようがない差があることがわかる。

これをアメリカ在住の友人に話せば…

鼻で笑わられるだろう。

そういうレベルである。

が、

伝達麻酔をすることはそんなに難しいことではない。

適切に教えてくれる誰かに学べば、問題なくできることである。

この話で定番になっている話をまず行った。

キシロカインとスキャンドネスト、

伝達麻酔で

どっちが効くか?という話である。

このブログの読者でスキャンドネストを浸麻に使用する人はいないだろう。

なぜか?

すぐ麻酔が切れるからである。

最大で40分しか効かない麻酔でどうやって歯内療法が完結するのか?

と言われれば、まあそれは各々歯科医院の事情があるのでなんとも言えないが、スキャンドネストで伝達麻酔をするバカはいないだろう?と思うだろうか?

この二つを比較すると何がわかっただろうか?

その後、Long Buccal Nerve Blockの方法を教えて、伝達麻酔の相互実習を行った。

その10分後、Cold testをすると、

キシロカインの方はColdに反応し、スキャンドネストの方はCold testに反応しなかった。

この結果は、論文通りだっただろうか?それとも、論文とはかけ離れた結果だっただろうか?

この点からしても、

参加者は日本の臨床医より抜きん出ていることがわかる。

臨床に根付かない文献や教科書を読んでも無駄だ。

なぜか?

我々は、臨床医だからだ。

Vitroで研究する学者ではないのである。

そういうことは、大学病院に任せましょう。

伝達麻酔、頬神経ブロックした後の麻酔が気いいているかどうか?の確認方法は以下である。

よく復習しましょう。

その後、このケースに関してDiscussionした。

さてあなたはどういう治療をするだろうか?

これは今年の7月の終わりで東京で話した話と同じである。

東京歯内療法セミナー2023

我々の業界では、常識とされる話が、日本では非常識という現状にはもう閉口するしかないが、それが日本という国なら仕方がないのだろう。

やっていることは、戦前から変わらない国が架空の国Japanだ。

どういう煌びやかな修復治療でも構わないが、

根拠を持ってやってくれよ

と言いたいのは私だけだろうか?

俺は違う!というなら、私はこの手の患者を全てそのあなたに紹介しましょう。

endomatsuura@gmail.com

にメールをください。

話はさておき、このような場合どういう治療をなぜやるのか?というのが最大のポイントだろう。

私はなぜその治療を選び、そしてその成功率はどうだっただろうか?

多様な麻酔をどう使い分けするのだろうか?

そして、

結局必要な麻酔は何だっただろうか?

その理由がきちんと言えますか?

言えないあなたは…

悲しいかな周回遅れです。もっと学習しましょう。

また、Implant医が絶賛する長く効く?麻酔は本当に長く効いただろうか?

我々の業界では、

全ての物品は臨床的に評価される

のです。

評価に見合った商品でなければ…文献にも扱われない。

それをもっと自覚しましょう。


午後からは、上顎、下顎に対する麻酔の方法を解説した。

なぜ麻痺が出るか?理解できただろうか?

伝達麻酔は何分で奏効しただろうか?

伝達麻酔の効果を上げるにはどうすればよかっただろうか?

もう一本伝麻することだっただろうか?

エピネフリンの濃度を上げることだっただろうか?

効果のあるとされる麻酔を使用することだっただろうか?

伝達麻酔よりも高い位置を目指して伝達麻酔することだっただろうか?

よく復習しましょう。

最後に伝達麻酔の補助になる麻酔について解説した。

この麻酔はどういう場合に必要で、どう使用すればよかっただろうか?

スライドをよく復習しましょう。

以上でも奏効しなければ、最後に行う麻酔はどういう方法であっただろうか?

それを奏効させるときのコツは何だっただろうか?

何の麻酔を使用すれば一番効果があるだろうか?

最後にPer急発の場合の攻略法を解説した。

ということで1日は終了した。

最後に、

Intraosseous Anestehsiaの実習をして終了した。

この日学んだことをするのか?しないのか?はあなたで決まります。

患者から求められる臨床医になってください。

私は応援しています。

1日お疲れ様でした。