紹介患者さんの経過観察。
#18 Intentional Replantationを2022.11.24に行っていた。
以下の記事である。
15分の外科治療〜治療の目的は細菌を減少させそれを維持することである #18 Intentional Replantation
さて、それから1年が経過している。
#18 Intentional Replantation 1yr recall(2023.12.4)
いかなる臨床症状もないと言う。
ここに至るまでは色々とあった。
以下である。
初診時は打診痛、咬合痛があった。遠心の頬側・舌側に4mmの歯周ポケットも存在していた。
Intentional Replantation後は以下になる。
1M時、症状は消える
が、
2ヶ月後には、
硬いものを噛むと歯が痛い
と言う。
これは、ひとえに
プロビジョナルレストレーションの適合の問題だ。
私の中では、以下の基準がある。
仮歯(テック)・・・スタッフがチェアサイドで作る仮歯
プロビジョナルレストレーション・・・歯科医師が歯冠形成し、印象を再得して技工士が作成した仮歯
これは間違っているだろうか?
概ね正解だろう。
この現状のテックは除去し、支台歯のまま1~2ヶ月経過を見てもらうことにした。
その後、問題がなければ、歯科技工士が作成したプロビジョナルレストレーションを装着してもらうようにかかりつけ医に依頼した。
そして、4ヶ月後。再度検査を行った。
咬合痛から、違和感に変化した。
ここから時間をさらに8ヶ月おいたのがこの日だ。
1年が経過していた。
ついに全ての臨床症状が喪失した。
これはひとえに、
かかりつけ医=
熊本県熊本市の
けやき通り歯科・矯正歯科
が、
適合のいい、プロビジョナルレストレーションを装着してくれたから
に他ならないだろう。
このような歯科医院に患者さんが通えば…みんなが救われるのに。。。と思わずにはいられない。
PA(2023.12.4)
CBCT(2023.12.4)
初診時 vs 1yr recall時 比較(2023.12.4)
と言うことで、最終補綴もOKである。
次回はさらに1年後の2024.12に2yr recallである。
また状況をご報告したい
ということで、お気づきいただけただろうか?実は今週は、
Intentional ReplantationのCaseを連発させていただいた。
このように、
抜歯しないといけないと言われている歯でも、
Last ResortであるIntentional Replantationで保存することができる
それがどれだけ持つか?は研究がないので何とも…だが、
たとえ途中でFailしても、その後のImplantやFPDに大きく貢献できる歯科医療の選択肢の一つではないか?と思う
のだが、いかがだろうか?
ということで今週はこれで終了です。
また来週。