以前の記事の経過観察。

【加筆・修正版】既に治療した部位なのに何で問題があるのか?という患者さんの疑問にあなたはどう答えるか?〜#7,8 Apicoectomy

あれから7ヶ月が経過していた。

#7,8 Apicoectomy 7M recall(2023.12.3)

ちなみに術前は、

鼻の下に力を入れると、上顎前歯部の付け根が痛い

であった。

前歯はかつて(4,5年前。どこで治療したか?は記憶がない)治療した部位なので、自分自身は問題ないと思うのだが…と話されていた。

歯内療法学的検査(2023.5.30)

#7 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(++), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#8 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(++), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

という状況であったが、

検査をすると全てが陰性であった。

主訴は解決している。

審美的問題は出るだろうか?

その模様も解説しよう。

縫合直後は、以下である。

#7,8 Apicoectomy 縫合直後(2023.5.30)

#7,8 抜糸時(2023.6.6)

さて、

ここから7ヶ月経過して、

歯茎はズタズタに下がっているだろうか?

メスの傷跡は痛々しく残存しているだろうか?

見た目が悪くなっただろうか?

以下に示す。

#7,8 7M recall時(2023.12.3)

以上の3つの時期を比較した。

ペリオの問題、審美的な問題は出ているだろうか?

ちなみにこの患者さんは50代の男性だ。

50代の男性の前歯をジロジロ見るのは、歯周病に興味がある歯科医師・歯科衛生士たち以外はいないだろう。

そんなことよりも、

早く治療を終了させてあげて、結果を出してあげる医療の方が尊いと思うのは私だけだろうか?