昨日は博多駅近郊会議室でAdvanced Course 2021 第1回目が行われた。
今回の参加者は全部で12名。
コロナウィルスの影響もあるかもしれないが多くの受講生の先生に集まっていただいた。
昨日のブログにもあげたように講義の内容を変更している。
1回目はMicrosurgeryの術式についてである。
上記の内容について講義を行った。
1. Anestesia
歯内療法外科の麻酔において重要なのは何だっただろうか?
といえば、止血と除痛である。
どのような麻酔を使用すれば止血をはかることができただろうか?
歯内療法外科を行うのであれば、この麻酔は必須である。
が、そのような治療を行わない人にとってみれば全くの無用の長物だ。
さて、あなたはどの麻酔薬を準備すればよかっただろうか?
2. Anesthesia
切開しフラップを開けていく際の原則とは何だっただろうか?
この左下6の外科治療を行うのであれば、どこからどこまでが術野だろうか?
術野を定めたらまず行うことは、縦切開である。
どこにどのような縦切開を入れていけばよかっただろうか?
また、Full Sulucular Flapを行うと避けられない出来事があったがそれは歯肉の退縮である。
Kreisler 2009によれば、歯肉は0.2mm退縮する。
Von Are 2007によれば0.4mmも退縮する。
歯内療法外科と歯肉退縮は避けられない。
歯肉退縮が嫌なら、このような治療を補綴後に組み入れるべきではないのである。
なぜか?
我々、歯内療法専門医はペリオの問題を解決できないからだ。
3. Bone Removal
次に根尖部の骨削除を行う。
根尖部を露出させて歯根端の切断を行うためだ。
骨削除はどのような器具をどのように用いればよかっただろうか?
4. Root resection
そして歯根の切断を行うのであるが、どのように行えばよかっただろうか?
簡単なケースと難しいケースがある。
上記は簡単なケースである。
難しいケースはどのようなケースであろうか?
そしてそのような場合避けられないのが、歯根の切断にベベルがつきすぎるという欠点である。
これはどのように改善すればよかった(結果が望ましいものになる)のだろうか?
5. Retroprep
逆根管形成量に関する一般的原則はどのようなものだっただろうか?
ベベルがついた場合はどのようにすればその問題をクリアすることができただろうか?
6. Retrofilling
逆根管充填に使用する材料はどのようなものがあり、どのような特徴があっただろうか?
良好な予後を導き出せる材料とは何だっただろうか?
加えて強調するが、スーパーボンドとかいう材料でないことだけは主張しておこう。
7. Suture
縫合の特徴とは、以下の病理組織像で語られる通りである。
どのような材料がベターな材料であっただろうか?
8. Healing, Post-op instruction
治癒のパターンを頭に入れると患者に説明がしやすくなる。
頭に入っていなければあなたはチンドン屋だ。
チンドン屋になりたくなければ、注意しなければいけない事項とは何だっただろうか?
最後にCaseを何症例か紹介してこの日は終了した。
次回は、リファレンス駅東ビル会議室で行われる。9:30~より入室可能である。
〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1丁目16-14
私の以前経営していた歯科医院のすぐ近くである。
今日は1日お疲れ様でした。