紹介患者さんの治療。

主訴は、

歯茎の腫れ。いきなり歯茎が腫れて痛む…

である。

歯内療法学的検査(2024.11.27)

#12 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(++), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#13 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

主訴は圧痛のある#12のようだ 。

PA(2024.11.27)

CBCT(2024.11.27)

B

P

口蓋根管を治療していないがためにこの現症を誘発させている。

が、適切に治療すれば問題解決するだろう。

頬側の根尖にはファイルと思しき何かがある。

必ず取らないといけないのだろうか?と言われれば、そうでもない。

根管治療して問題が解決しなければ、Apicoectomyすればいいからだ。

どうしたら取れるのか?と聞かれれば、取れるところにあれば非外科的、取れないところにあれば外科的に除去すればいいだろう。

しかしいずれにしても、過去、折れたものを除去していないのに治癒した例は多々あることから、それほど問題がないことがわかる。

悪いのは折れてファイルではなく、根管の中に潜むバクテリアなのだから。

ラバーダムをして非外科的根管治療をしなさい、という話である。

歯内療法学的診断(2024.11.27)

Pulp Dx: Previously initiated therapy

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Re-RCT


#12 Re-RCT(2024.11.27)

術後にPA, CBCTを撮影した。

B

P

次回は1年後である。

また経過をお伝えしたい。