9/18,19の土日にマイクロRe-RCTマンツーマンコースが博多駅近郊某所で行われた。

今回の参加者は2名である。

座学は廃して臨床のテクニック1本に絞り1日目は講義を行なった。

実際の症例に従って治療を行なっていくが、その上でのPointやテクニックのみにFocusして講義を行なった。

冠除去は全ての参加者が理解しているので省略し、コア除去から話を進めていった。

コア除去に必要な道具は2つである。

Vibrapost(日本名 VP-tip)

Munce discovery burs

である。

この2つがなければ仕事ができない。

まずメタルポストの除去について解説した。

どのようなメタルポストが外しにくいだろうか?

それを知れば失敗がなくなるだろう。

このブログでも散々述べたことである。

分割してポストからコアを一続きの形態にする。

そこにVibrapostを当てると嘘のように短時間で外れる。

これはUSCでは鉄板の道具であった。

この使用を信じない人に共通しているのは、下地ができていないという事実である。

下地をしっかりさせないと無意味である。

下地は何を整えればよかっただろうか?

それを受講生に伝授した。

しかしながらポストコアがレジンでファイバーであればこのように除去はしない。

どのように除去するのが最短でできる方法であっただろうか?

それを伝授した。

ポストを除去すれば、次はGutta Perchaの除去である。

どのような方法がベストであっただろうか?

2018年の最近の論文にもその方法が記されている。

これに関しては当ブログでも頻繁に触れているので今回は詳述しない。

Gutta Perchaを除去したら、根管形成と根管充填を行う。

何号まで拡大し、どのように根管充填するのがベストの方法だっただろうか?

これもこのブログで何回も取り扱っている話題な話題なのでこのブログではスルーする。

ただ一つ言えることは、MTAを用いるよりもGutta Perchaを調整した方が楽であるという事実である。

なぜなら今やMTAシーラーがあるからだ。

MTAで根管充填する意味合いはほぼないだろう。

以下の画像がその理由を示している。

ピンと来なければエンド脳の基礎学力・体力が欠如しているので私が開催しているBasic Courseなどに参加するしかない。

最後に予後を評価する。

これも治療した歯をどのような状態であれば成功と定義づけて良かっただろうか?

そして何年予後をあなたは待つのだろうか?

この話も受講生に伝えた。

最後にその他の事項(破折ファイル除去、穿孔封鎖、レッジ修正、予後評価)について詳述した。

1日目はこのようにあっという間に終了した。

2日目は実習を行ったが、このコースをして初めてわかったことがある。

このコースには、マイクロを使用したことがないという人がいきなり再治療のコースに参加するという事実である。

これはアドバイスであるが、マイクロを使用したことがないのであればまずはマイクロエンドコースから参加すべきである。

あなたが知っていると思われることは、ここに来れば何もないというのが事実だからだ。

学びの量が違いすぎる。

この日の受講生も2日目の午後からマイクロエンドを行うようになったのだ。

そしてこの日の受講生の感想が以下になる。


今日はありがとうございました。

エンドなんて何でももう知ってるよと思っていましたが…知らないことだらけで自分が恥ずかしくなりました。。。

来年のBasic Courseにまずは参加しますのでよろしくお願いいたします。

(ということで来年のマイクロエンドコースの枠がもう二つなくなってしまった。)


歯科治療力向上の鍵は、

急がば回れ

である。

あなたが知らないことは思った以上に多いようだ。

努力の空周りほど時間の無駄はない。

効率的に時間を使用して最短でゴールに近づくべきである。

この日の受講者2人はそれを痛感しただろう。

ということでマンツーマンコースは終了した。

いきなりRe-RCTコースやサージェリーコースに来られる先生にも私はすでにそれ(RCTの情報)は知ってますよね?と言う程で接するので要注意である?かもしれない。

この日の学びを臨床にいかしてもらいたい。

1日お疲れ様でした。