今週平日の夜にCurrent lit review 第2回が行われた。
今回の発表者は前回発表できなかった残りの5名である。
タイトルは以下になる。
臨床上、ピンとこない結果が出た場合はCBCTを使用した方がいいという論文であった。
Cold(+)という結果からCBCTを使用した方がいいという結論を出している。
ポイントは、Cold testを行なったかどうか?である。
各種シーラーが熱を与えたときに受ける物理的性質を調べたものである。
これは発表者の先生が非常にうまくまとめてくれていた。
しかし、結果を見ればそれは臨床的には???な結果であった。
例えば、普通のBC sealerならどうなのか?とか、根尖部は影響を受けないのではないか?とか。
そういう疑問を持って論文を読むことが重要であろう。
小さなアクセスキャビティプレップと従来のものを比較した研究である。
結果は今までの研究通りである。
つまりごく小さな窩洞を開けても従来の窩洞と比べて歯牙の強さを軽減させることはなかった。
で、あれば昨日報告したようなPrepで何が問題があるだろうか?という話である。
頭を使って歯内療法臨床をしよう。
歯内療法を行なっていない生活歯に破折線が見つかったときにまず何をあなたはするだろうか?
と言えば、この研究にある通りの手法だろう。
従来の対応をしたときに歯髄はどれくらい保存できるか?(1〜4年予後)という興味?を実現しているものだ。
この研究から得られた結果はあなたの歯内療法臨床を支える結果になっただろうか?
ピエゾサージェリーを使用してApicoectomyを行うとどうなるか?という論文である。
従来と比べてメリットはあっただろうか?
またサンプルは上顎前歯であったがわざわざそのためだけにピエゾサージェリーを使用するだろうか?
しかもこの研究で用いられているチップには特徴があったが、どのようなものだっただろうか?
今回は残念ながら新たな知見は得られなかった。
全てが過去の論文の焼き増しと言っていい。
このようにlit reviewは心が折れることも多いが、参加者でDiscussionすると思いもよらない発見や考えが出ることがある。
それを追求し探索することがこのセミナーの目的である。
次回は今月末に再度行う予定です。
遅くまでお疲れ様でした。