先週末に行われたマイクロエンドコースマンツーマンコース2021 10月編の後編。

前回に引き続きマイクロエンドの実習を行っていった。


<Case3 上顎大臼歯>

前回は、上顎大臼歯のポイント試適まで行っていた。

問題はないと判断し、根管充填を行った。

口蓋根のGutta Perchaが祖になってしまった。

アドバイスとしては、メインポイントの周囲に根管充填で用いたGutta Perchaよりも小さなサイズのGutta Perchaを入れるとか、BC sealerをあらかじめ根管に入れて充填するとかということをアドバイスした。

ということで2回目の根管充填。

やり直したが…うまくいかなかったようだ。


<Case 4 下顎大臼歯>

次が下顎大臼歯での実習であった。

合流を意識して形成をしたはずだが…

近心根の合流を再現できている??

別の方向からPAを取り直した。

合流を再現することができなかった…

再度やり直しをしてもらったが…

またしても接触させられなかった…

再再度チャレンジした。

もう少しで接触しかかったが、ML根がKinkしてしまった。

kinkとは豚の尻尾のことを言う。

Gutta Perchaを作業長まで力一杯入れようとすると豚の尻尾のようにGutta Perchaが曲げられてしまう。

ということで最後に再び上顎大臼歯を行うことになった。


<Case5 上顎大臼歯>

最後の抜去歯牙である。

ここで進歩したところをなんとか見せたい。

今度のポイント試適は今までの中で一番綺麗であった。

根管充填した。

今日一の出来だったと言えるだろう。

ただ、まだまだ改善すべきところは多い。

特に形成+根充がアンダー気味になるところだ。

ここをどう改善していくか?が今後の受講生の実力向上に役立つだろう。

Reference pointを平にして(要は咬合面を平坦にして)ラバーストップの位置を安定させるのか?ラバーストップを頻繁に交換するのか?Patency fileを毎回行うのか?など形成での改善点は多いと思われる。

ということで2日間のマイクロエンドコースは終了した。

次回この受講生は再度マイクロRe-RCTコースに来ることになっている。

次回の模様も再度このようにアップして皆さんにご報告したい。