紹介された患者さんの治療。
当初はお話だけを、という内容であったがその日に治療になった。
主訴は歯茎を抑えると痛い。
歯内療法学的検査は以下になる。
#3 Cold+3/6, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#4 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(+1)
#5 Cold+4/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
主訴を検査で再現できた。
適切な処置を行えば、問題が解決する可能性が高い。
PAは以下になる。
偏心撮影すると、根尖部に病変が見られる感じがする。
紹介元からCBCTもいただいていた。
詳細は以下である。
根管が石灰化しており根管治療したものの根管が見つからなかったようである。
こうしたことは多々ある。
デンタルでは根管がある!ように見えても、実際全く穿通しないどころか根管が存在しない、という経験を私はアメリカでもしている。
USC時代の症例〜#30 Initial RCTも全く穿通できず…どうやって根尖病変をマネージメントするのか?
歯内療法学的診断は以下になる。
#4 Pulp Dx: Previously Initiated Therapy, Periapical Dx: Symptomatic Apical Periodontitis
Recommended Tx: Core build up→Apicoectomy
支台築造してApicoectomyを行う計画を説明した。
患者さんは治療に同意され、その日に施術となった。
逆根管形成した。
逆根管充填した。
PAを撮影した。
縫合した。
ペリオの問題はないのでこの縫合で歯肉が下がることはない。
下がるのであれば?最初からApicoectomyはできないだろう。
エンドの治療でペリオは治せないからである。
ということで治療は30分で終了した。
次回は1週間後に抜糸である。
その際、また写真を撮影して皆さんにご覧いただこうと思う。